今回はSDS法という「伝える技」のお話です!
言いたい事はあるけど、なかなか相手に伝わらない・・こんな壁にぶつかった経験ありませんか?
「伝える」って誰もが当たり前のように出来そうな事に思えますが、社会に出ると色々な人がいますから、実はこれ意外と難しいんです。
今回は、誰かに何かを伝えたい、でも伝わらない・・
こんなお悩みのヒントになる方法を、ご紹介できればと思います!
以前、別な記事で「サポートの仕事はPREP法使うと結構いいよ」・・みたいな事を書かせていただきましたが、今回もこのシリーズだと思っていただければOKです!
まずSDS法について解説します!
「SDS法」は以下の頭文字3つを取って、このように呼ばれています。
- Summary(概要)
- Details reason(詳細・理由)
- Summary(まとめ)
要は言いたい事を整理して、この順番「①概要 > ②詳細・理由 > ③最後にまとめる」に並び変えるだけの、めっちゃシンプルな文法です。
SDS法はどんなときに使えるの?
では、SDS法はどんなときに使えるのでしょう?私の場合は、以下のケースでよく利用しています。
- まずはざっくりイメージしてもらう
- 簡潔に話した方がよさそうな場合
SDS法を使った例文
例えば、おすすめしたい商品があったとして、簡潔に説明するときはどうするか?
私なりにSDS法を使った例文を作ってみます。
今回のシナリオは、おすすめの「カニ炒飯」を、他よりも美味しいという根拠を付けて簡潔に説明したい・・とします。
まずは、このような3つのブロックをイメージしてください。
次はこれに文章を当てはめてみましょう。
どうでしょう?何となくこんな構成の文章、どこかでみた事ありませんでしょうか?
要は読み手の考える順番を、意識しながら進めるイメージです。
SDS法を考察してみた
では、どのような思考順序になっているのか?1つずつ分解して考察してみます。
まず、Summary(概要)として伝えたい事を、ざっくり先に伝える
相手はこんな話を聞くと「なにがすごいんだろう?」・・と理由が気になる
相手は根拠が気になっているので、ここで「Details ・ reason(詳細・理由)」を伝える
相手は、伝えたい事と根拠をここで理解する
最後にまとめ(Summary)として、もう1度、意図を伝える
おそらく、こんな流れではないでしょうか。
誰かの文章を読むときや、話を聞くときって、まず相手が自分に何を伝えたいか?という「意図」の部分が一番気になると思うんです。
この部分がざっくりでも先に理解できていれば、相手の意図が分かるので、そのまま詳細に入りやすい感じになると思うんです。
たぶんこれが・・
SDS法の重要なポイントだと思います!
今度は読み手の立場で考えてみましょう
今度は逆にあなたが読み手の立場だと仮定し、「詳細」から読んだ場合をイメージしてみましょう。
この例だと短いのでわかりにくいのですが、詳細から書くと情報量が多く見えて、書き手の意図を読み取るのに、時間がかかるように思えませんでしょうか。
詳細が長ければ長いほど、読み手は、結論になかなかたどり着けません。
最悪の場合「結局何が言いたいんだよ!」と読み手にイラっとされるケースも考えられます。
また、書き手が詳細を書いているうちに迷子になって、話の意図が変わってしまっていたり、必要以上の情報を先に伝えた事で相手が読む気を失ったりなど・・こんなケースもあるかもしれません。
一番最初の段階では、SDS法を使って簡潔な表現を心がけ、確実に情報を伝えていく方法は、とても有効だと思います。
長い文章で詳細から書くやり方は、ある程度、SDS法で相互認識が取れてからにした方が、伝わりやすいかもしれません。
他にもこんな使い道があります
SDS法を、転職、評価面談などの自己アピールのときに使うと、評価して欲しいポイントが伝わりやすので、おすすめです。
その他に、パワーポイントで資料を作るときも、このブロックを意識してみるのも良いと思います。
もしセミナーとかもいく機会があったら、提供された資料を意識してよーく見てみてください。
もしかしたら、この文章構成に当てはまってるかもしれませんよ。
最後に
作成した文章を、真剣に読んでくれる人もいますが、みんながみんなそうではありません。
斜めにしか読まない人、結論の部分だけを読む人、文章の一行だけしか読まない人、つまらないと思ったら全く読まない人・・様々です。
つまり、文章をどう読むかは、読み手に決定権があるのです。
なので、読み手の目線を意識し、理解しやすい文章を作らないと、そもそも「読んでもらえない」となり、これが「伝わらない原因」につながっている可能性があります。
こう考えると「伝えること」って簡単に思えるけど、簡単ではなさそうですね。