どんなときにオンプレミスを選択するのか?こんな疑問を解説します!

 

今日は「オンプレミス」を選択する理由のお話です!



去年から「オンプレを選ぶ理由」とか「オンプレ 時代遅れ」・・

 

こんなキーワードで、このページに来ている人が多いみたいなので、気になっている人多いのかな?・・と思い。今回はこのテーマで記事を書こうと思いました。

https://yossy.tech/2021/11/22/premise/

 

メディアとかネットの情報をみますと、クラウドは、機器の購入費用、準備時間、運用管理が削減できて、メリットも多い事が書かれているので、圧倒的にクラウドが優勢に見えると思います。

 

なので、特にITの世界へ入ったばかりの人は、オンプレミスを選ぶ理由について、モヤモヤしていたりしないでしょうか。

 

だからこのキーワードでの検索が多いのかな?

 

というわけで、前回のお話とかぶる部分もあるのですが「オンプレ」について検索で来てる人も多いようなので・・

 

少し掘り下げた記事を書いてみました。


 

クラウドとオンプレどっちがいいの?

 

まず先に話しますと、クラウドとオンプレミスどっちがいいのか?

 

この話は、すさまじいくらい賛否両論があって、まともに議論するとキノコタケノコ戦争みたいになります。

 


 

まず、基本的に「どっちが良い」という正解は、利用者が決める事なので「広い意味での正解はない」こう考えた方が良いと思います。

 

更に言うと、クラウドベンダーの企業にお勤めだと「クラウドのが上!」って言わなきゃいけませんし、こういう利害関係によるご意見もあったりするので、さらに難しいのです。

 

なので結局のところ、一番大事なのは・・

 

ユーザがやりたい事にどっちがフィットしているか!


これなんです!

 

ではクラウドがフィットしないのは、どんな時なのでしょう?ここからは、その辺りについて解説いたします。

 

クラウドがフィットしないのはなぜ?

 

理由はユーザーによって様々ですが、代表的な例をご紹介したいと思います。

 

まず、前回も話したのですが、前提として話しておくとクラウドサービスの特徴がこれなんです。

 

全てのユーザーが、同じサービスの仕様に合わせて利用しなければならない。


まずは、これを意識して例を見てみましょう。

 

メンテナンス時間

 

クラウドサービスも、裏はハードウェアやソフトウェアで動いてますから、定期的にアップデートなどの改修が必要です。

 

そのため、メンテナンス時間を決めて、サービスを一定時間利用不可にする必要があります。

 

しかしながら、クラウドはサービスとしての提供になるので、「A社は〇月〇日にやります」「B社は〇月〇日にやります」のような個別の対応ができません。


ただし、メンテナンスの日程は、お知らせとして結構前から事前に通知もされますし、計画的に行われます。

 

それでもユーザーによっては社内やシステムの事情で、一方的に日程を指定されたくない場合があるんです。


 

このように一方的なメンテナンスを、システムや社内の事情で受け入れられない場合に、メンテナンス時間を自社で自由にコントロールするため、オンプレミスを選ぶ場合があります。

 



ダウンタイム

 

例えば、A社がクラウドベンダーであるB社のクラウドを使って、サービスをエンドユーザーに提供していたとしましょう。


もし、B社のクラウドサービスに障害が発生して、A社のエンドユーザーがサービスを利用できなくなった場合、責任が発生するのはどこになるでしょう?

 

この場合、B社のクラウドを利用しているA社になるんです!


B社は状況調査の上、再発防止策を出し、社内のルールを改善し、ユーザーにもお詫びをしたいと考えていたとします。

 

ここでA社に「障害報告書や再発防止策の書面を出してほしい!」とリクエストをだします。

 

しかしながら、情報の開示ができなかったり、個別対応になるため、提出ができないサービスが多かったりするんです。


 

こうなってしまうと「A社のシステム品質の低下」なんて話に繋がるので「自身ですべてに責任をもてる体制を整えよう!」という事で、オンプレミスが選ばれます。



その他には、自社の管理ではないので、復旧の目途や、障害発生中の状況がわかりにくい、ひたすら回復を待つしかない・・などがあります。

 

怪しいサービスでない限りは、障害はそんなに頻繁に起きたりはしません。

 

しかしながら一度でも起きると、それがシステムの品質に直結してしまいます。

 

さすがにここまでは、クラウドが提供する対応範囲では賄いきれないので「自分のシステムは自分で守るしかない!」という方針になり、オンプレミスが選択されます。


 

セキュリティのリスク

 

これよく聞くと思うんですけど、決して「セキュリティが低い」というお話ではないんです。

 

怪しいベンダーでない限りは、ほとんどのクラウドサービスは、優秀なエンジニア達と高度なセキュリティによって守られています。

 

しかしながら、クラウドサービスは、インターネットを通じてアクセスできるようにする仕組みが基本です。

 

そのため、グローバルな場所に配置されているので、毎日ものすごい数の攻撃を世界中から受け続けています。


 

これに対しサービスベンダーは、全力で工夫や改善を繰り返していますが、それでも突破されてしまい、情報漏洩が起きてしまう事があるんです。

 

大きい会社のサービスだとよくニュースでみかけるよね!

 

この方法は、解決策というより、古い方法にはなるのですが、回避策として、インターネットには一切接続せず、内部のネットワークだけで運用する方法があります。

 

こうすれば、内部からのリスクは残りますが、インターネットを完全に遮断しているので、外部(インターネット)からの脅威を大幅に軽減できるんです。

 

この回避策を使うため、オンプレミスを選択する場合があります。

 


 

ダウンロード料金の懸念

 

クラウドストレージなどで、よく課題に出てくるのですが、クラウドストレージは、ダウンロードするときにも、従量課金が発生するサービスが多いんです。

 

数TBなら多少高くても許容範囲かもしれませんが、データ量が「2桁TB」を超えてくると、かなりの金額が発生するなんて話もあったりします。

 


 

この仕組みの場合、どんな事が懸念されるかと言いますと、例えばクラウドをやめてオンプレに戻りたいと思ったとしましょう。

 

そして、データが20TBくらいあると仮定します。

 

この場合、データを取り返すため、クラウドからオンプレにダウンロードしようとすると、かなりの金額がかかります。

 

さらに言えば、回線もインターネットの回線なので時間も相当かかる事が予想されます。

 

こうなってくると、こんな懸念が出てきます・・

 

クラウドを解約する事が困難になる・・


 

データ量も多く、オンプレに戻れなくて、同じクラウドベンダーを使い続ける事に懸念があったり、自社のシステムが、ダウンロードを多く利用する仕組みだったりすると、オンプレミスが選択されます。

 


最後に

 

ここまでをまとめると、オンプレを選択する理由はいろいろありますが、オンプレが選択される理由を一言で言うとこれ!

 

クラウドベンダーのサービスポリシーが自社のシステムが合わない


 

クラウドはすべてのユーザーに同じ仕様で配布しているので、利用者もそれに合わせる事が前提になっています。

 

自社の運用ポリシーを、これに合わせる事ができるか?ここが判断する上で、重要なカギとなるのです!

 


 

ちなみに「クラウド・ファースト」というキーワードは今も広がり続けていますが、最近ではここにきて「オンプレミス回帰」というキーワードも出てきています。

 

これは、クラウドをやめて、オンプレにする話ではありません。

 

実際に使ってみたけど、メリットがでなかった、要件が変わったなどの理由で、システムの一部をオンプレミスに戻すケースが増えてきている、こんなお話を指します。

 


 

でも実はこれ、良い話とか悪い話ではなく、クラウド・オンプレのそれぞれのメリット・デメリットを活かし、システムの用途によって、使い分けるやり方が増えてきているという事なんです。

 

実際にシステム運用をされてる人の目線では、クラウドとオンプレどっちが上か?という考え方ではなく、両方のメリット・デメリットを理解して上手に使い分ける・・

 

これが一番重要なんだと思います!


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