今回はWindowsから見えるディスクサイズのお話です!
お世話になっております。 IT業界 処世術の伝道師・内田です。
今回お話したいのは、Windowsから見えるディスクサイズのお話!
Windowsで利用可能なサイズが、実際に積んでいるハードディスクより少なくなるのは、なんとなくご存じの方も多いと思います。
例えば2TB搭載というPCやサーバーを買ったのに、Windwosを立ち上げてみたら利用料が1.8TBしかない・・200GB分はどこへ行ったんだよ!・・みたいな話です。
サイズがどうして小さくなるの?
では、なぜそのような事がおこるのか、まずはざっくり解説します。
理由をざっくり言うと、Windowsはディスクサイズをカウントする単位が大きいからなんです。通常ハードディスクをカウントする場合、1TB=1000GBとなるのですが、WIndowsは1TB=1024GBでカウントします。
例えば1TB(1000GB)のハードディスクが搭載されているとしましょう。でもWindowsは搭載された1000GBのハードディスクを、そのまま1024GBでカウントしようとするので、1000GBよりも少なく認識してしまうのです。
例)ハードディスクを1TB搭載している場合は、Windowsからは約931GBくらいのサイズで見える。
1024GBになるのは何故?
このような計算になる理由は、Windowsは2進法でデータ量をカウントする仕様になっているから。
ハードディスクは10進法でカウントするので「1TB=1000GB」になりますが、1TBを2進法で計測すると「1TB=1024GB」になるのです。
※実際はこのように計算されています。
10進法「1TB=1000×1000×1000×1000 Byte 」
2進法「1TB=1024×1024×1024×1024 Byte 」
そして、ここが重要なポイントなのですが、Windowsのように1024で計算した単位は本来「TiB(テビバイト)」で表記すべきなのですが、Windowsは「TB」で表記されるので、ここが混乱しやすいポイントなんです。
つまりここまでをまとめると・・
WindowsはOS上ではTBで表示されているが、実はTiB(テビバイト)でサイズをカウントしている!
利用可能なサイズを予測する方法
次に疑問となるのは、どうやってOS上で利用可能なサイズを予測すれば良いか?になると思います。
まず、TBの場合は以下の計算式で予測ができます。
例えば、搭載したディスクが10TBだった場合
10TB×1000×1000×1000×1000÷1024×1024×1024×1024=約9.09TiB
→Windowsからは約9TBくらい利用可能と表示される
もっと簡単なやり方としては、以下の部分を先に計算しておけば、0.909をかけるだけで良いですよね。
1000×1000×1000×1000÷1024×1024×1024×1024=約0.909
10TB×0.909=9.09TiB
この方法でも、結果的にWindowsでは9TB利用可能と表示される事がわかります。
このパターンをテンプレとしてメモしておいて都度変換する考え方もありだと思います。
GB→GiB = GB×0.931
TB→GiB = TB×0.931×1000
TB→TiB = TB×0.909
GiB→GB = GiB×1.074
TiB→TB = TiB×1.1
どうですか?理解できましたでしょうか?でも上記を理解できなくても大丈夫!
もっと簡単に何も考えずできる方法があります!(先に言えって感じですよね)
わからない場合はこの方法がおすすめ!
まずgoogleの検索で「tib tb 変換」と入力してみてください。
そうすると以下のような画面が出てくるので、
①左は「テラバイト」を選択して搭載されたハードディスクのサイズを入れる。
②右で「デビバイト」を選択して出てきた数字が、Windowsで利用可能となるサイズです。
※以下画面ショットの場合は、0.909TiBなので、約900GBがWindowsで利用可能と想定されます。
逆にWindowsで利用できる容量が20TB分欲しい場合は
①左をテビバイトにして20と入れる
②右をテラバイトにして、出てきた数字以上のディスクを用意してください。
※以下画面ショットの場合は、21.9TiBなので、約22TB以上分のディスクを用意する必要があります。
最後に
まとめるとこの2つを覚えておけばWindowsのディスクサイズがいくつになるか予測できます。
WIndowsのディスクサイズはTBと表示されているが、実際の単位は「TiB」でカウントしている
Windowsのディスクサイズは変換サイトを使って「TiB」に変換すればOS上のディスクサイズが予測できる
PC、サーバー、NASなどの機器を買う際によくあるトラブルなのですが、1TB~2TBならこれ誤差で済むんですが、サイズが大きくなればなるほど、サイズの差が誤差じゃなくなってきます。
例えば100TBだとWindowsで利用できるサイズは90TiBになるので、カタログスペックよりも10TB分、利用できない事になります。
こうなると、100TBを想定していたのに、90TB(TiB)しか利用できないじゃないか!・・みたいになるので、実際にWindowsで利用できる量で考えないと、認識齟齬が起きる場合があります。
ちなみに実際にOS上で使用できる容量を、ハードウェアメーカーはよく「実行容量」と呼んでいます。
例えば100TB利用したい場合「実行容量100TB」と書いてある場合は、Windows上で100TB(TiB)を利用する事が可能という意味になりますので、覚えておきましょう!
今回はディスクサイズのお話をさせていただきましたが、いかがでしょうか。これ説明するのって難しいですね・・・。
以上です!最後までお読みいただきありがとうございました!