今回は【キャリアと計画的偶発性理論】のお話です!
いまって若い人も、それなりの年齢の人も、キャリアに不安を抱えている人多いと聞きました。
確かに、いま自分のやっている仕事は、自分に合ってるか?
これの正解なんて誰も解らないし、たとえ合っていたとしても、世の中に需要がないと出番がありません。
会社も戦略を変えていかないと、時代に置いて行かれるので、やりたい事、得意な事をずっとやらせてくれる保証なんてありません。
更に言えば、最近ニュースから聞こえてくるのも悪い話ばかり。
外的要因を知れば知るほど不安要素が多い中、5年先・10年先どうなっていたいのか?・・色々なとこでこんな事ばかり聞かれる。。
今回の記事は、こんな想いのある人には、特に面白く感じる話だと思いますので・・
ぜひ読んでみてください!
計画的偶発性理論とは?
計画的偶発性理論とは、スタンフォード大学クランボルツ教授提唱のキャリア理論。
文字だけみると、なんだか難しそうに見えますが、全然難しい話ではありません。
この部分を覚えておけばOKです!
個人のキャリアの約8割は、計画したものではなく「予期していない偶発的なものである」つまり、偶然の出来事が人のキャリアに多大な影響を及ぼしている
これをもう少し掘り下げて解説すると、キャリアって、自分の予想していたものとは違う方向に展開しやすく、偶然決まっていくケースが多いんですって。
皆様はどうでしょうか?
皆様のいまの仕事は、昔からやりたいと思って始めた仕事でしたか?
偶然何かのキッカケがあって、そのまま今もやってる・・みたいな感じだったりしませんか?
もちろんずっと夢を抱き続けて、叶えた人もいると思います。
でも、そういう人ってかなり少数ではないでしょうか?
ちなみに私はこうでした
かく言う私も、元々はITエンジニアを目指していた訳ではなく、一番最初は、まったく無関係な料理の仕事をしていたんです。
そして料理の仕事をやめて、食材繋がりってだけで、何も考えず青果市場で営業とかやりはじめました。
ところがある日、大手スーパーとオンラインでやり取りをするために「システム部」なんてのが新設され、無茶振りでそこに配属されたんですが・・
やってみたらすごく楽しかった!
私にとって、これがIT業界に入ろうと思ったきっかけだったんです。
それまでは、ITのエンジニアになろうなんて、考えた事もなかったのですが「偶然」システム部門に配属された事がキッカケとなり、ずっとこの業界にいます。
※この画像は誇張したイメージです
キッカケなんてこんなもんかも?
よく飲み屋で、知人にどうして今の仕事してるの?・・なんて事を聞いたりするんですが、最初は目指してなかったんだけどね・・とか、会社に突然やらされて・・。
こんな人が結構多かった!というかほとんどの人がこれ!
なので、「計画的偶発性理論」って結構的を得ている話なのでは!?・・なんて事を最近では思うんです。
成功=偶然?努力?
例えば成功事例って、偶然の要素が多い場合もあるのですが、成功者って偶然の要素があったとしても「こうやったからうまくいったんだ!」
・・みたいに言う人が殆どだと思います。
実は成功が偶然だったとしても「これは偶然成功したんだ!」って言うと、誰も興味持ちませんから当然です。
私が言いたいのは、世の中には「私はこれで成功したんだ!」みたいな美談で溢れかえっていますが、実は意図しない成功であったケースもかなり多いという事。
偶然成功したことなのに、ビジネス上「美談」で語られてる、誰かの成功事例をそのまま真に受けてしまうと「俺はどうして出来ないんだ・・」みたいに無駄な挫折をしてしまうかもしれません。
でもこのように「成功には偶然の要素も多い」って事を理解しておくと、無駄な挫折も少なくなります!
偶発性の引き寄せ
ではどうすれば、計画的に偶発性のある成功を、引き寄せられるのでしょうか?
偶発性とは言っても待ってるだけではダメで、予期せぬ出来事に出会う確率をあげ、どう柔軟に行動できるかが、チャンスを得るためのカギとなります。
計画的偶発性理論によると、以下を意識する事で、偶発性を引き寄せる事ができるとか。
- 好奇心 (Curiosity)
- 持続性 (Persistence)
- 柔軟性 (Flexibility)
- 楽観性 (Optimism)
- 冒険心 (Risk Taking)
ちょっと面白いと思ったんですが、英語表記だと冒険心はRisk Talking(リスクを取れ!)みたいな表現になるんですねw
でもこれって危険覚悟で特攻しろ!・・みたいな話じゃないので注意!
ここで言うリスクとは「不確実性」の方で、不確実でも新しい事を試してみる・・という意味らしいです。
好奇心は「知らない仕事をやってみる」柔軟性は「自分の担当範囲から仕事を広げてみる」こんな感じで考えます。
この5つの要素を少しずつ意識し、考えて行動する事で、計画的に偶然のチャンスを引き寄せる、これが・・
【計画的偶発性理論】の真髄!
目標を絞り込まない事
ここまでの内容を見ると「目標設定」を否定しているように見えるかもしれませんが、そうではありません。
目標は立てるべきですが、目標設定を細かくしてしまうと、固執してしまい、目の前のチャンスを狭めてしまう可能性があります。
例えば「絶対に美味しいチャーハンが作れる仕事をする」ではなく「何か美味しいものを作れる仕事をしたい」みたいに、目標を大枠だけ決めておいて、変化に対して柔軟に動けるようにしておきます。
このように、キャリアのゴールをガチガチにせず、柔軟に調整できるようしておくやり方を・・
キャリア・ドリフトと言います!
最後に
過去を振り返ってみると、すごく共感できる事が多かったので、今回このテーマを記事にしました。
ありがたい事に、私は経歴で「上流工程~下流工程、営業~技術を全て経験していてスキルの幅が広い」このように評価をいただける事があります。
でも私は、平均的にあらゆる事をこなせるような、FFの赤魔導士みたいなポジションを目指していた訳ではありません。
※赤魔導士とは、ある程度までの、攻撃魔法・回復魔法が使えて、剣もそこそこ使えるという、突出した能力はないが、何でも平均的にこなすFFのジョブ
私の経歴は、働いてた環境のニーズや戦略の変化がはげしすぎて、同じポジションをずっとやれるような環境が無かった・・という偶然が生み出した経歴なのです。
会社で「自分はこうやりたい!」と宣言しても、ニーズも戦略もどんどん変化していくので、その通りになった事はありませんし、そんな希望通りにいくほどビジネスが甘くない事も理解してます。
なので私は、市場・企業戦略の変化に、柔軟に対応できるスペシャリストを目指しています!
計画的偶発性理論とキャリアのお話はいかがでしたでしょうか。
この記事が皆様のキャリアのヒントになると嬉しいです!
今回のお話をもっと学びたいという方は
もし今回のテーマを本格的に学んでみたいと思ったら、この本がおススメです!