今日はどっちかと言えば昔話?
タイトルになっているDTMなんですが、聞いた事ありますでしょうか?
DTMとは「Desktop Music」の略で、PCで音楽を作る事の総称です。
実は、このDTMを始めた事が、HTMLやらCSSやらJSを覚えてみようってきっかけになったんです。
果たしてどういう事なのか?
私の話として読むと面白くないと思いますw
なので・・
20年前(2000年頃)のPCやインターネットはどういう風に使われていたのか?
若い人は当時の「歴史」を見る様な感じで・・私のようなおっさんは「あーあったねそういえば」みたいな感じで楽しんでいただければ幸いです!

ちょっと趣向を変えてみた!
DTMとの出会い
かなり昔の話になりますが、若い頃、私バンドにハマっていて
担当はベース、たまにヘルプでボーカルやギターもやっておりました。
そんな中、楽器の演奏だけではなく、オリジナル曲を作る為に「音楽理論」にものすごく興味を持ってしまったんです。
そしたら、これがスゲー面白くて、当時めっちゃハマってしまい・・・。
そして、ちょっとした音楽理論やら、作曲のコツが身についてくると、今度は作った曲を、ちゃんと1つの音源にしたいと思うようになりました。
頼めば楽器の録音とか、手伝ってくれる友人もいたんですけど、何か頼むのも悪くてw
それに、これについては作曲~アレンジまで全部自分1人でやってみたかったんです。
でも、生音から音源を作るって色々と大変なんです。
全ての楽器を1つずつ、すべて自分で演奏 > 録音して、ミキサーという機械で音を合成すれば、1人でも音源を作る事が出来ます。
でも、高い機材を買い揃えなければいけないし、自宅ではなかなかできない・・。
作曲ソフトの発見
何か良い方法はないかな?と悩んでいたとき、偶然、家電量販店のPCコーナーに「残酷な天使のテーゼ」をPCに自動演奏させているデモを見ました。
私はこれだ!とピンときました!
さっそくこのデモで利用されてた、Singer Song Writerというソフトを購入して帰りました。

トライアンドエラーを繰り返してたら「Singer Song Writer」を結構使えるようになっていて、気が付いたら、作曲~編曲~音源の作成までを1人で作る事ができる様になっていました。
ここまで出来るようになったら、次は作ったデータを色々な人に聞いて欲しいと思う様になります。
そしてインターネットの世界へ!
ここで、インターネットという手段がある事に気付きます!
当時、今の様にYOUTUBEもないし、スマホもないし、インターネットを使っているのは一部の人だけ。
ただこの当時は、インターネットがちょうど爆発的に流行り始めた一番最初の時期で、大学生や普通の主婦が自力でサーバーを借りて、自作のホームページを作るのがめっちゃ流行り始めてたんです。


BGM素材屋への道
そんな自作のホームページにすごく需要があったのが、素材です。ホームページに画像を付けると雰囲気がなんだか楽しくなりますよね。
でも、絵心の無い方が画像を作るのは至難の業です。
そんなときに、ありがたかったのが、フリー素材として無料で画像を提供してるくれる人たちでした。
この人たちは「素材屋」と呼ばれていました。

でも、当時のホームページって画像だけではなく、BGM付きのホームページも結構多かったんです。
では、このBGMのデータはどうしてたのでしょう?
そう、画像だけではなく「BGM」の素材屋も存在していたんです。
そうかこの手があったか!!
と思いつき、そしてすぐに着手開始!ここで私はホームページ用BGMの素材屋を始める事を決意します。
MIDIについて解説しておこう

ホームページには「MIDI」と呼ばれるデータがよく使われていました。
MIDIとは「Musical Instrument Digital Interface」の略で、音楽を演奏する為のデータファイル。
音楽ファイルとは言っても、このファイル自体に音が録音されている訳ではありません。
解りやすくいうと、演奏する為の譜面だけがこのデータに記録されています。
この譜面は、PCに搭載されてる音源や、電子楽器から読み取れるという互換性があります。
この譜面を読み込ませると、PCや電子楽器に自動演奏させる事ができるんです。
なので、実際に録音されたデータに比べて、サイズも小さく読み込みも軽いので、回線が貧弱だった当時はよく使われていたんです。

拡張子が「.mid」になってるのがMIDIファイルだ
HTML・CSS・Jsを学ぶきっかけ
BGM素材屋として、音楽データを配信するWebサイトを作るため、今度はWebデザイナーとしての知識を学びます。
そう、これがHTML・CSS・JSを覚えようと思ったきっかけなんです!
そして、素材サイトとして、自由にダウンロードできる仕組みを作り、MIDIを埋め込む方法とセットにして公開しました!
※これがMIDIを埋め込んでBGMを流すタグです。
<EMBED SRC=”xxx.mid” AUTOSTART=TRUE REPEAT=TRUE
PANEL=”0″ WIDTH=”0″ HEIGHT=”0″>

MIDIの弱点と工夫
ただ、MIDIには大きな欠点があります。
先ほど説明したように、データそのものには譜面の情報しかありません。
録音されたデータではない為、音質や聞こえ方は完全にPC依存となります。
その為、サウンドスペックの良いPCは綺麗に聞こえますが、普通のPCで聞くとすごくショボい音に聞こえてしまうんです。
なので、どんな環境でも同じ様に聞こえる様に、以下のポイントを自分なりに工夫して、曲を作るようにしました。
・機器に影響されにくい音色を使う。
・音符の数を出来るだけ少なくする
・シンプルで解りやすいフレーズを使う
・HP用なので長い曲にしない
・音符の少なさを分数コードでカバーする
・薄めのストリングスで音の厚みを出す
とうとうBGM素材を公開
試しに曲を作って公開してみたところ、何と!予想よりもたくさんの人が、BGMとして利用してくれた事が解りました。
励ましのお言葉、お礼、嬉しい感想もたくさんいただけて、インターネットってすごくない!?って思いました。
※一番最初に作った曲はこれです。 今どきの環境はMIDIファイル読めない場合が多いので、MP3(音声ファイル)に変換してます。
そして何よりも驚いたのは、PC雑誌の編集社から、「サイトを雑誌で紹介させて下さい」とか「雑誌の付録(CD-ROM)としてMIDIのデータを利用させて下さい」という連絡が何社かあった事。
もちろん断る理由もないので全部OKだしました!
実はこの後、調子にのってメルマガやったり、CDをだしてみたり色々したこともありました。
でも本職が忙しくなり、私の素材屋はどんどんフェードアウトしてなくなりました🥺
せっかくなので、他の曲も一部プレイリストとして貼っておきますので、興味のある方は聞いてみてください!
(興味のある方なんているのかなw)

その後
ここからは、フェードアウトして消えていった後の話しですが
実は2012年になって、iPadに付いているGarageBandというアプリを使って、試しに曲を作ってみた事はあるんです。
試しに使ってみたところ、昔よりも簡単だし、音も綺麗、しかも本物のギターを直接つないで録音もできる。さらにSNSでアップできるボタンまでがついている。
気が付いたら時代はめっちゃ進んでたw
こちらがGarageBandで作った試作品です。こちらもよろしければ!
最後に
何か新しい事ができるようになると、この世の中は楽しい事であふれてるじゃん!って、私単純だから思っちゃいます。
今はボカロもあるから新しい幅も期待できるし、BGM素材は今度はYoutubeで需要がありそうな予感がします。
なので「Youtuber」になるより、こっちの路線で攻めるのも面白いかもしれない(?)なんて書いてて思ったりもしました。
もちろんこれだけじゃなく、やりたい事はいっぱいあるんですけどね。
でも、時間が圧倒的に足りないんですよね・・・
昔に比べて1日で入ってくる情報量はだいぶ多いし、正直今はめっちゃ忙しい時代だと思います。
仕事して、食事・入浴などの生活習慣、家事をちょっとやって、情報をキャッチアップして、趣味やブログをやって、ちゃんと睡眠もする。
そうすると、1日で使える時間って全然ない!
って事に今更ながら気付いたんですよね。
それで、ふと思い出したんですが、昔使ってた名刺入れに、そういえばこんな事書いてありました。
You will never find time for anything. If you want time you must make it.
※訳 何かをするための時間を見つけることはできないでしょう。もし時間が欲しいのなら作るしかない。
あ!もしかして、ここに書いてあるのってそういう事!?
何かをする為の時間なんて基本ないから、作れよって事ですかね・・。

