今回は仮説とインサイト(新しい発見)のお話です!
この記事のタイトルを読んだとき、自分には関係ない話だな・・なんて思ってしまったそんなアナタ!
いやいや、ぜんぜんそんな事ありませんよ!
今回のお話は社内・顧客への提案、課題解決、プレゼンなどなど、ポジション関係なく、多くの人が活用できる内容だと思いますので・・
ぜひ読んでみてください!
例えばこんなシーン
例えば、何か現状のデータをもとにプレゼンをしていたとしましょう。
こんなときって、取得したデータの結果を、グラフなどにして「平均」だったり「ランキング」の結果を出してみたりなど、こんな感じで説明する事が多いと思います。
しかし、データの結果を見せるだけでは、実はあまり喜ばれていない事が多く「それ解ってるよ!」・・みたいな形で終わってしまってる事、結構あるらしいのです。
逆に、あなたも誰かの資料をみたときに、同じ事を思った経験があったりしませんか?
アンケートをとって結果を見せても、予想通りで「そんな事解ってるんだよなぁ」・・みたいになると、聞き手側も面白くないと感じるかもしれません。
ここからがインサイトのお話です
では、どんなものを出せば喜ばれるのか?
それはズバリ「新しい発見」
そして、これを今時ではこう呼びます。
インサイト!
インサイトとは、消費者を例にすると、消費者自身も気付いていない、モノが欲しくなる理由です。
インサイトのポイントは、存在するニーズを見つけるのではなく、まだ気付かれていない「何か」を見抜き、これをもとに新しいニーズを作り出す事!
インサイトは次の打ち手を考えるヒントにもなりますし、新たな発見はとても喜ばれます。
そして何よりも・・
人が面白いと感じるのです!
想定していた事を復唱されても、心はなかなか動きません。
また、すでに存在していて、有名なニーズを知ったところで競争に勝つことはできません。
インサイトを見つけ出すという事は、新たな発見や、相手の満足度をあげる効果があるのですが、いったいどのような手段でインサイトを見つけ出せばよいのでしょう?
ここで出てくるのが・・
仮説と疑問のお話なんです!
仮説と疑問の活用方法
いったい仮説と疑問をどのように活用するのか?またいつものように「炒飯」で考えてみましょう。
あなたは、炒飯を販売している会社にいると仮定します。そして一番人気が高いのはベーコンを使った「ベーコンパラパラ炒飯」
※余談ですが、この写真は本当に私が作ったベーコンパラパラ炒飯です。
これをただの人気メニューのランキングだけではなく、色々な情報と比較してみます。
例えば、ベーコン炒飯ではなく、食材として分析した場合、ベーコン定食・ベーコン丼など「ベーコン」という食材を使ったメニューも上位にいたら、こんな仮説も考えられませんでしょうか?
もしかして人気あるのって「ベーコン炒飯」ではなく「ベーコン」そのものではないか?
そしてここから・・
もしかしたら、ベーコン単発のテイクアウトをやったら、売り上げをあげられるのではないか?
このような感じでどんどん話を進めて、仮説を広げていきます!
これがインサイトと仮説の考え方のポイントです!
仮説がたったら、次は試験的に、ベーコンのテイクアウトをやったらどのような結果になったか?など定量的な検証をしていきます。
複数の情報をもとに、たくさんの仮説をたて、定量的な検証を繰り返していけば、消費者も気付いていないインサイトにたどり着くかもしれません。
そして伝説へ・・
顧客が求めているのは、炒飯ではなくベーコンだったというインサイトが存在する事を、仮説として立てた。
検証をしてみたらビンゴ! >インサイトを発見した!>店の売り上げがあがった>提案内容が伝説になった!
こんな話に繋がる事だってあるかもしれません!
ここでまとめます!
今回私が言いたいのは以下3点!
- インサイトとは新しい発見であり、みんなが欲しがってるのはこれ
- 仮説を立てるには情報を疑い、複数のデータを比較して違和感を見つける。
- この仮説をもとに定量的な検証を試す。
2だけでもいいから資料に盛りこむと、見た人が何かのヒントになりそうと感じて、面白いと思ってくれるかもしれない。
最後に
これ統計をやる人とか、マーケティングの人が使う話では?・・と思われるかもしれませんが、私はそんな事ないと思います。
この考え方のポイントは、一つの情報にとらわれず複数の情報から、疑問や違和感を見つけるクセを付け、検証して今起きている事象の正体を見つけ出す事。
この「考え方」だけにフォーカスしてみると、仮説やインサイトは、戦略を立てる人にも、売る人にも、作る人にも必要だと感じませんでしょうか?
特にベンチャーでは、作る人であっても、新しい発想や、売れるものを意識する事が求められるので、仮説やインサイトの理解が必要なのです。
この考え方は、少しずつ自分なりに、やっていく事から始めるとだんだん身についてくると感じます。
例えば、何か提案やプレゼンする機会があったとき、複数の情報に存在する共通点、通常の状態と、異常な状態の「差」・・こういうものを資料に盛り込んでみる。
などなど、こんな感じで、自分なりにこっそり応用していけば、自分なりのやり方と使う場面が、少しづつ見えてくるのではないでしょうか。
そこから先は、トライ&エラーを重ね、自分なりの方法を極めるものありだし、インサイトや仮説に関する書籍を、読みあさってみるのも楽しいと思います。
なので、もし今回のお話を知らなかった人は・・
まずは仮説と疑問を意識するところから始めてみましょう!