今日はVPN(Virtual Private Network)のお話です!
最近、リモートワークが増えたので、VPNというキーワードをよく聞くのではないでしょうか?
でもVPNでググると、どうしてもセキュリティの話、ネットワークの話が中心で書いてあるサイトが多いので、イマイチ理解しにくいなんて話も聞きました。
今回はそんなリクエストにお答えして、以下にフォーカスをしたVPNのお話をしたいと思います。
VPNとはどんなときに、どのような仕組みで使うものなの?
今回は簡単な部分しか語りませんが、理解したら面白いですし、きっとどこかで役に立つと思います!
まず内側と外側を知ろう
VPNを理解するには、ネットワークには内側(ローカルエリア)と外側(インターネット)がある事を理解している事が前提となります。
もし、ネットワークの内側と外側の理解がこんな状態でしたら。
まず、こちらの記事に簡単に書いてるので読んでみて下さい。
ネットワークに関する話は、前提をすっ飛ばすと途中で混乱しやすいのが特徴です。なので・・
1つ1つイメージを積み重ねて覚えるのが理解のコツです!
VPNとは?
VPNとは「Virtual Private Network」の略で、読んで字のごとくバーチャルなプライベートネットワークという意味。
プライベートネットワークの部分はいったん「ローカルエリアネットワーク(内側)」と読み替えていただいてOKです。
「バーチャルなローカルエリアネットワーク」とは一体どういう事なんでしょう?
1つずつ解説していきます。
どんな時にVPNを使うか?
まず、VPNを使うときってどんなときなんでしょう?一番簡単な例はこれです。
Aさんはある会社のサーバー管理者です。
サーバーはクラウドではなく、会社から離れたデータセンターに場所を借りて置いています。
Aさんは毎回データセンターのネットワークに自分のPCを繋いで、サーバーのメンテナンスや障害対応を行っています。
つまり、何かある度、Aさんは会社から離れたデータセンターへ毎回行ってるんです。
めんどくさいなぁ、会社からサーバー操作できたらいいんだけどな。
こんとなときは・・
そうだ!VPNを使えばいいじゃん!
・・と考えるのです。
VPNを使うとどうなる?
インターネット回線を使ってVPN接続すると、接続したPCがデータセンターのネットワークの中にいるのと同じ状態になるんです。
このようにバーチャルでプライベートネットワーク内に入れるから・・
Virtual Private Network(VPN)と呼ばれてるのです!
VPNのおかげでデータセンターのネットワーク内に、AさんのPCがいるのと同じ状態になりました。
こうすると都度データセンターへ行かなくても、会社からVPN接続をすれば、いつでもメンテナンス出来るようになるんです!
応用編:こんな使い方もあります
例えばクラウドサービスにアクセスするときに、Aさんの会社から来たネットワークしか受け付けない環境があったとします。
会社がリモートワークになり、アクセスは自宅からになってしまった・・どうしよう。
こんなときは、このようにVPNでAさんの会社に接続して、踏み台のように会社経由でアクセスするなんて手もあります。
拠点間をつなぐ事も
例えば東京と大阪のように離れた拠点を、同じローカルエリアネットワークで繋げるようにしたいなんて思ったとします。
この場合、通信業者に依頼をして、専用線を引いてもらうという方法があるんですが、この方法だとコストが結構かかります。
こんなとき、インターネットVPNの仕組みを使うと、専用線に比べ安定性や速度などのパフォーマンスは落ちますが、コストについては大幅に削減する事ができるんです!
ちなみに、この拠点と拠点を結ぶVPNのやり方を・・
拠点間VPNと呼びます!
インターネット経由で大丈夫なの?
そこは大丈夫です!なんといってもVPNは安全に接続できるのが特徴なんです。
ここがよく他のサイトに記載されている、セキュリティなど安全面のお話です。
ざっくり言うとVPNは、以下3つの技術を組み合わせ、高い安全性を確保しています。
- 認証
- 暗号化
- トンネリング
それぞれ説明をしますと。
認証
なりすましを防止するために通信先が正しいかを判断する技術で、IDとパスワードを使って判別します。
暗号化
データの盗聴や改ざんを防止するため、データを暗号にして複雑にします。ハッキングに成功して、通信中のデータを覗けたとしても、書いてある内容がさっぱり解らない状態です。
トンネリング
簡単かつざっくり言うと、インターネットで繋いだネットワークを、接続先と同じローカルエリアでつながってるように見せる技術。
この3つを組み合わせたイメージはこんな感じです!
最後に
今回はVPNを簡単に説明をさせていただきましたが、とりあえず「どんな時に利用するか?」の部分は理解できましたでしょうか?
技術的な話を覚えるときは、今回お話させていただいたように、どんな時に利用する技術なのか?をまず理解すると、仕組みをイメージしやすいのでお勧めです!
ちなみに、VPNは厳密に言うと「IP-VPN」と「インターネットVPN」2種類あるんですが、今回は説明させていただいたのは「インターネットVPN」の方になります!
IP-VPNの方について知りたい方は、ネットで調べるか、テーマとして取り合げて欲しい!など私にリクエストをいただければ!
あ、でもこれに限らず取り扱ってほしいテーマがあればお気軽にご連絡下さい!