今回の「管理者がいらないシステム」は、実はブロックチェーンのお話!
今回のテーマを見て、自分には関係ないや・・と思ったアナタ!
ここで離脱するのは、もう少し待って下さい!
今回はそんな難しい事を語るつもりはないんです!
まずは、ブロックチェーンの、面白い考え方の部分だけを、ホンの少し切り出して話そうと思っています。
ブロックチェーンって「この発想すごくない!?」・・っていう仕組みが沢山あったりします!
試しに斜め読みしてみませんか?
実は、最近(2020年11月)ビットコインが、また上がり始めてるのを見て、ちょうどこの辺の話をしようかな・・なんて思ってました。

では今回もいつものノリで行きます!
ブロックチェーンの面白ポイント
今回、私が語りたいブロックチェーンのポイントは以下です。
- サーバーの管理者が必要ない
- システムが落ちない

何だか夢みたいな話ですが、本当にこれを実現できる技術なんです!
では、どうやって実現するのか順を追って説明していきますね!
そもそもブロックチェーンって?
まず前提となるお話しですが、そもそもブロックチェーンって何なのか?
ブロックチェーンの話がでると、ビットコインの話になって・・え?お金の技術?みたいになって、結局こうなりませんか?
そんな方の為に、ブロックチェーンとは何か?簡単にざっくり言うと・・
とっても高性能な台帳の技術なんです!
ここで言う台帳とは、Aさん→Bさんに10コインあげました。みたいな、取引情報を記録するイメージです。
しかも改ざんするの無理!

取引台帳なので、仮想通貨(暗号資産)みたいに、お金の技術として使われる事が多いんです。
では、この台帳をどんな技術を使って管理するのでしょうか?
通常のシステム
例えば、今どきよく使われてるシステムをざっくり書くと、大体こんな感じです。
セキュリティレベルの高い環境を作り、そこにユーザーがみんなでアクセスする。
そしてこのシステムは、自社もしくは委託された企業が「人・物・金」を駆使して全力で守っています。
この様に一か所に情報を配置し、みんなでアクセスする仕組みを・・
中央集権型と呼びます!
これに対して、ブロックチェーンのシステムはどうなっているか見てみましょう。
ブロックチェーンのシステム
ブロックチェーンは「みんながどこかにアクセスする」という仕組みとは大きく異なります。
ブロックチェーンは、参加者全員のデバイスの中に、同じ共通の台帳(データ)を持っています。
例えば「Aさん→Bさんに10コイン渡した」という取引があったら、参加者全員の台帳にも同じ情報が同期され、記録されるんです。
このようにみんなで同じ台帳を持つ仕組みを・・
分散型台帳と言います!
では、この台帳を保存する為のデバイスは、いったい誰が提供してくれてるんでしょう?
デバイスの提供は誰がするの?

ホンの少し知識があれば、個人でも企業でも、このネットワークに気軽にデバイスを参加させる事が可能なんです。

あまりビットコインが知られていなかった頃は、このネットワークに、個人のサーバーを参加させていた方が沢山いました。
すると、ここで疑問が出てきますよね・・
何が目的でデバイスを参加させるの?
ですよね。解ります!という訳で、次はこの部分を説明していきます。
デバイスを参加させる理由
まず、冒頭でお話ししたように、デバイスをネットワークに参加させると、共通の台帳を持ちます。
取引があったら、まず最初は、誰かの台帳だけに取引情報が登録されます。
そして、過去の履歴と比較して問題なければ、全ての人の台帳に同期される仕組みなんです。
もし自分のデバイスをネットワークに参加させていて、自分の台帳が「最初に記録された」場合・・
何と!報酬で仮想通貨がもらえるんです!
そうすると、どうなりますか?
これってつまり、自分のデバイスをネットワークに参加させるだけで・・
お金が入ってくる!働いてないのに!
ブロックチェーンのネットワークは、この様に稼ぎたい人たちのデバイスを利用して、ずっと動き続けます。
この様に、自分のデバイスを参加させて、報酬を得る事を・・
マイニング(採掘)といいます!
そして、このように報酬を稼いでる人の事を・・
マイナー(採掘者)と呼びます。

仮想通貨という「金」を掘り出すイメージだ!
ビットコインは、この仕組みを利用していて、たくさんの世界中の個人や組織が、ビットコインのネットワークに参加しています。
このシステムは、星の数ほど存在する、どこの国の誰のものかも解らないデバイスを、全て停止させない限り、動き続けます。
インターネットで、世界中に流出した画像は消えないって言われてますが、もはやそれと同じレベル!
なので管理者もいらないし、システムが落ちる事もないんです!
私はこの仕組みを初めてしったとき・・
な・・何という発想なんだ!
と・・正直震えました。もしかして、この技術は未来からやって来たのでは?なんて思うくらい。
それはさておき、どの様な基準で最初に登録できる人が決まるか気になりませんか?
取引を最初に登録できる人
一体どうやって最初に登録する人を決めているのでしょう?
この仕組みを理解するには、まず【Nonce】の意味を知る必要があるんです。
しかし、これを話すと内容が難しくなるので、もっとざっくりした表現を使って説明します。

気になる人はググってみてくれ!
まず、取引きが発生すると、自動で以下の様な動作が実行されます。
① AさんからBさんに10コインが送信されました。
② 全てのデバイスにとある問題を出します。
③ 全てのデバイスが問題を解く為に計算を始めます
④ 最初に解答を出したデバイスが登録権をゲット!
⑤ 登録後、報酬をゲット!
つまり、与えられた問題を早く解けば、登録権をゲットして報酬が入るんです。
この戦いに勝つには、高いコンピューターの性能が必要となります。
ビットコインが出始めの頃は、個人でも、高性能なサーバーを用意すれば、報酬を得る事ができました。
しかしながら、最近では、組織がマイニング専用のハードウェアを大量に使ってるので、残念ながらもう個人では勝ち目がないんです・・(涙)
承認のアルゴリズム
このように、取引の登録を承認する為の仕組みそのものを・・
コンセンサスアルゴリズム!と言います!
そして、問題を早く解いたデバイスが、承認権をゲットするアルゴリズムを・・
Proof of Work(POW)と呼びます!
プルーフは「証明」Workは「働く」つまり、問題を解くために、一番よく働いたデバイスが、証明しますって意味なんです!
登録者が変わる重要なポイント
もう1つ重要なポイントは、取引を登録する権利を持つ人が毎回変わる事です。
つまり、毎回意図的に、書き込む権利を得る事が出来ないので、これも改ざんがしにくい理由の1つと言われています。

その他にも・・
ブロックチェーンは改ざんされにくく、履歴管理に優れてるので、お金のシステムだけではなく、他にもたくさんの事に応用できる事が期待されています。
その辺の話も、別な記事で書ければと思ってますので、お楽しみに!
最後に
今回はこの2点にだけ全集中してお話させていただきましたが、いかがでした?難しかったですか?
- サーバーの管理者が必要ない
- システムが落ちない
私が仕事でブロックチェーンをやっていたのが、2018年で、こんな話や、もうちょい深堀りした話しをあちこちでしていました。

試しに検索してみたんですが、そのときの記事がまだツイッターに残っていたようですw
ブロックチェーンの普及活動はめっちゃ楽しかったんで今となっては良い想い出ですw
今思えば・・これがブロックチェーンで私が最後に活動したイベントでした🥺
https://cloud.z.com/jp/news-ep/notice/ossseminar/
https://twitter.com/CryptoBowl_JP/status/1074979522993303552
https://twitter.com/tierheim0101/status/1074575834541772800
それはさておき、冒頭でも話しましたが、今(2020年11月現在)ひそかにビットコイン、その他コインがまた上がって来ていますよね。
今回も急激な上がり方をしているので、また「投機」になりそうですが、またお金で遊べるときが来たかもしれません!
投資や投機は、やっぱり今でもギャンブルのイメージがあるのでしょうか?
ハマると結構大胆に金ぶっこむ様になるので、手を出さないのは、ある意味正しいと思いますw
ただ、営業をやられてる方で、大きな数字を作っていきたいとか、お金を稼げるようになりたい・・など野心がある人は手を出した方が面白いかもしれませんよw
何故なら、投資や投機は、お金の流れや。お金の匂いを体で覚えられるからです!
時にはこういう経験もするかもですがww
関連書籍(今回のテーマに近い書籍)