今回はAIボットの話です!
ある日、自分のサイトを見直していたら、「AI関連」のカテゴリがまだ1記事しかない事に気付きました。
なので、このカテゴリの記事をもっと増やす為、新シリーズ「こんなボットがあるらしい」を始めてみました!
新たな一線を超えたBot!?
今っていつの間にやら、チャットが利用できるWebサイトだらけになりましたよね。
「え?そうなの?」って思われた方は、普段よく見るWebサイトとかを、意識してもう1度見てみましょう。
何らかのチャットツールが入ってるWebサイトが多い事に気付くと思います。
すっかり標準化されてきたチャットボットですが、新しい一線を超えているBOTもあるらしいんです。
さて一体どんなBOTなのでしょう?それは・・
何と!?セラピーが出来るBOTがすでに登場してるらしいんです!
Woebot(悩めるボット)
その名も「Woebot」意味としては悩めるボットという意味で、Woebot labsという会社が開発したそうです!

海外のサービスだから英語だけどな
このBOTは、スタンフォード大学の心理学者とAIの専門家がチームを組み開発されました。
よくみるチャットボットは、こっちから文字や音声で話しかけますよね?
でもね、このボットは逆なんです。スマホのプッシュ通知の機能を利用して、毎日様子を確認しに来てくれるそうです。

人間にはできないボットのメリット
セラピーを受ける患者からみて、人ではなくBOTである事が、以下の様なメリットを生み出すと期待されています。
・「お前はこういうやつだろう?」みたいに思われそうな不安の払拭
・人間よりも、言いにくい事が言いやすい
・予約をする必要がないので、24時間365日いつでも話しかける事が可能
・人間以上の記憶力をデータとして保持できる
・人間では見過ごしてしまうパターンを分析して発見できる。
・人間の思い込みを排除した診断が可能
・本物のセラピーよりコスパに優れてる

具体的な利用イメージは?
まず、このBOTはCBT(認知行動療法)に基づいた設計がされているそうです。
CBTをざっくり言うと、患者の持つ否定的な思考を「思い込み」である事を気付かせ、行動の範囲を広げさせるというものです。
例えば、「今何をしていますか?」「今どんな気分ですか?」「今あなたの周りで起きている事は?」みたいな事をBOTが毎日質問してきます。
そしてこの会話からのデータをグラフ化して感情の波を視覚化します。
これにより自分がどんなときに気分が上がり、どんなときに下がるのかを理解してもらいます。
更に感情がCBTによりどう変化したか?を分析し、この結果に対する改善策を教えてくれます。
このBOTは複数人に同じことを回答するのではなく、ひとりひとりのデータをもとに、個別の回答をしています。
なので、会話を重ねれば重ねるほどBOTの質もあがり、カウンセリングの質も向上していくのです。
結局セラピストの代わりになれるの?
Woebot LabsのCEOを務める、アリソン・ダーシーという人のインタビュー記事に、ぶっちゃけ話が書いてありました。
この記事によると、当然の事ながらこのBOTは、医師免許もなければ、ハッキリとした診断もできないし、処方箋を出す事もできません。
その為、深刻で危機的な状況を救うことは難しいとの事。
しかしながら、誰かに助けを求める指示や、ホットラインの連絡先をお知らせするのは可能だそうです。
なのでこのBOTは治療の選択肢の1つ、または治療への入口と考えて欲しいとダーシーは言っています。
※「治療の入口」とは、このBOTを最初に利用する事で、セラピーへ相談しに行くハードルを下げる事ができるかも?って意味です。

最後に
感情論や思い込みを排除した回答が本当に正しいかは私には解りません。
今後は「人間が持つ感情を含めた論理」「AIが人間の感情を排除した論理」のどちらが進化していくんでしょうかね?
それとも、ターミネーターみたいに、AIが自我や感情に近いものを持ってしまう事なんて本当にあるのだろうか。
この辺りの今後の進化とか、普及するかとか、実用性はさておき
もし「感情を排除した論理」が進化した場合・・・
いつの間にかこんな事になってそう!!
信じるか信じないかはアナタ次第です!
