今回はPaaSについてのお話です。
PaaSの前提として「ハードウェア・OS・ミドルウェア・アプリケーション」の理解が必要となります。
自信のない方は、過去記事でその辺のお話をしてる記事がありますので、読んでみて下さい!
簡単に言うとPaaSとは?
PaaSとは「Platform as a Service」の略でパースと呼ばれています。
このサービスで一番解りずらいポイントって「Platform」の部分じゃないでしょうか?
Platoformを簡単にいいますと「土台や基盤」みたいなイメージなんですね。
「基盤」をPaaSという観点で、超簡単に言うと・・
開発したアプリケーションをすぐ動かせる環境を指します!
IaaSとの違いは?
サーバーとOSの環境だけでアプリは動かせません。
アプリを動かすには、さらに「ミドルウェア」を導入する必要があります。
ミドルウェアについては、前回の記事に記載していますので、この記事の「ミドルウェア」という項目を読んでみて下さい!
PaaSは階層の図でいうとこの部分までをサービスとして提供しています
IaaSはハードウェアとOSまでが用意されたサービスを指しているという話を、前回の記事で書かせていただきました。
PaaSはそこからさらに、ミドルウェアが導入されている状態で提供されています。
PaaSが必要な対象の人は?
ここで考えてみましょう。この環境が必要なのは誰なんでしょう?
答え:それはプログラマーの様な開発の方たちです!
一昔前は、まず、開発をする為の環境をインフラエンジニアが、構築するのが主流でした。
なので、インフラエンジニアの環境構築が終わらないと、実装作業に着手できなかったんです。
でも、OSがインストールされていて、更にミドルウエアまで導入された環境がすでにクラウド上にあるなら・・
開発にすぐ着手できるんです!
昨今、スピード感のある開発ができるようになったのは、PaaSが主流になって来たのも理由の1つだと思います。
代表的なPaaSは、GCP、HEROKU。Azure app Serviceなどが有名どころです。
PaaSのデメリット
PaaSのデメリットとしては、開発言語やDB(データベース)はPaaSが提供してるものに限られてしまうので、開発環境が選べない点です。
サービスの仕様に、利用者が合わせなければいけないのは、クラウドの特徴です。
これはPaaSでも同じ事が言えます。
最後に
PaaSがない時代は、サーバー、OS、ミドルウェアをインフラエンジニアが導入して、データセンターに設置して、みたいなやり方が主流でした。
なので、かかるコストは半端なかったです。導入費用だけで「億」を超えるなんて案件は普通にありました。
しかも、熾烈なコスト競争により発生した、多重派遣、無茶振り、強引な設計が横行してたのでトラブルも多い。
そもそも、こういうもんだ・・って開き直ってるSIerもかなり多かったです。
その為、当時IT化を導入する企業は、相当な覚悟が必要でした。
営業をやられてる方は、よくご存じだと思いますが、商談なんかで、よくチェックシートかかされたり、やたら納品物の要求が多い商談先ないですか?
金融系やセキュリティ要件が厳しい企業はデフォルトこんな感じですが、その当時の名残で、再発防止策を繰り返し、こうなった企業も多かったりします。
この当時に比べると、今は大分トラブルが減ったかもしれません・・
コスト削減しまくった、中途半端な自前のオンプレ環境使うなら、PaaSを使った方が安全かもしれませんね!
今回は以上となります!最後まで、ご清聴ありがとうございました!

見やすくリライトしました。

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