今回は構造化についてのお話しです。
「構造化」って聞いた事ありますでしょうか?
SE経験者の方は、ここが特に重要なポイントだと思うので、よくご存じかもしれません。
かくいう私も。SEをやっていた時「構造化」の重要さに気付いたんです!(若い頃)
これは、今でも私が大事にしている考え方で、とっても便利なんで一部紹介してみようと思いました。
「構造化」を意識すると、色々な局面で応用が効きます。
ではどんなどきに便利なのか?いつものノリで解説していきたいと思います!
どんなとき役にたつ?
果たしてどんなときに役にやつのか?いくつか例をあげます。
・ドキュメントの作成
・解りやすく説明したいとき
・カオスな話の理解をしたいとき
・内容を素早く読解したいとき
・問題の整理をするとき
私は上記の様なとき、できるだけ構造化をして考える様にしてます。
構造化ってどういう事?
ざっくり言うと、例えば「何かを読んだとき」「誰かの話を聞いたとき」頭の中で自分なりに【ブロック化】して並び変えをするんです。
そして「著者の言いたい事」「話している人の背景」「根本的な問題」といった全体像を理解するようにします。
ポイントは難しく考えない事、型にはめようとしない事。
何でもいいから自分なりの図にして構造化してみるのがコツです。
例えばこんなテーマ
仕事が辛い・行きたくない
これをまず、なんでそう思うのか?って感じで適当に分解してみます。
・朝がすごい辛いんだよ
・残業もなくて給料安いし
・昨日も夜遅かった
・めっちゃ怒られるし
・現場炎上してるし
※社畜の方はこれを根性論でクリアできるので、構造化の必要はありません。
分類と因果関係
次はこの分解した「なんでそう思うのか?」を構造化してみましょう。
理由がつながるものや、類似で重複しているものをブロック化して整理します。
何と!こうすると「因果関係」が見えてくるんです!
因果関係を整理するとこうなります!
朝が辛いのは
→夜遅い日が多いから
残業なくて給与やすいのは
→夜遅い日が多いのに残業代が出てないから
普通にしてても怒られるし
→炎上しててみんな追い詰められてるから
こうすると「あれ?この話ってブロック化すると【労働条件】と【労働環境】の問題じゃね?」って分類できます。
根本的な原因の構造化
分類して見出しを付けて考えたとき「仕事が辛い」という原因は「務めている会社」に起因してる事が見えてきました。
ここでさらに構造化してみましょう!
「労働条件」と「労働環境」の2つから「会社が辛い」根本的な問題は「務めている会社」にあるのでは?と構造から気付きました。
ここで、根本的な問題の解決方法として「会社に相談」するか「転職を考えるか」みたいに次のアクションを考えていく訳です。
推測通り、本当にブラック企業だったら、以下のどれか1つだけ解決しても、再発はするでしょうし、別な問題も発生する事が予想されますよね。
・朝がすごい辛いんだよ
・残業もなくて給料安いし
・昨日も夜遅かった
・めっちゃ怒られるし
・現場炎上してるし
きっとこの状態では、転職を考えないと、このままずっと悩み続けるでしょう。
これはあくまで例なのですが、この様に構造化をする事で、表面で見えてる部分だけではなく、根本の問題や全体像を理解する事ができるんです。
なので、この様に「ブロック化と並び変え」を頭の中でイメージできるようになると
・著者の言いたい事
・話している人の背景
・問題の根本的な原因
これらを素早く理解できるようになるのでお勧めです!
転職の仕方を説明してるんじゃないからな!
優先順位の構造化
上記の続きで「よし退職しよう!」って結論になったとします。
今度はゴールが「転職」と定義できています。
速攻で辞表を叩きつけても、収入がないと生活できませんし、次の就職先が簡単に決まる保証なんてありません。
効率的に目的が達成できるように、今度は優先順位をつけてゴールにいく方法を構造化して考えてみましょう。
まず転職するにはどんなアクションが必要かを洗いだします。
・退職の意思を伝えて
・引継ぎ
・退職届け
・などなどいろいろかな
一回洗いだしたら今度はこんな感じで順序を考えてみましょう。
当たり前ですけど「内定」もらうには「面接」が必要ですよね。
なので転職の順番は「面接」→「内定」の順序になります。
こんな感じで「優先順位」や「何をすれば次へ進めるか?」を決めてゴールまでいく順番を決めます。
これはあくまで例なんで、転職する順序はいちいち構造化しなくても解ると思います。
でも、これを「転職」ではなく「プロジェクト」に置き換えてみてください。
プロジェクトは「〇〇が〇〇をしたら」→「次が〇〇できるようになる」を定義してスケジュールを作りますよね。
こんな感じで「優先順位」や「順番」を考えるのも「構造化」なんです。
ドキュメントの構造化
結論から先に言うと、ドキュメントの構造化のポイントは、ズバリ「目次」と「見出し」なんです!
見出しを目次にすると「これはいったいなんのドキュメントなのか?」という全体像が見えます。
見出しがあると、2回目以降、読みたい場所をすぐに再確認できますし、読者が迷子になるのを防ぐ事もできます。
ポイントしては、全体像があって「見出し」だけ見れば文章全体の概要が解るのが理想です。
つまり、ドキュメントの見出しや目次も冒頭で話したブロック化なんです。
全体像と見出しを上手に定義できている人は、ドキュメントも解りやすく構成されてたりします。
言うのは簡単なんですが、これ結構難しいんです・・。かくいう私も、残念ながらまだまだうまく出来てないのが現状です。
最後に
一番気になるのは、どうやって身に付ければいいの?って部分ですよね。
一番良い方法としては、できるだけ自分の言葉で文章を作り続ける事です。
構造化した文章を普段から書いていると、話の聞き方・伝え方も、いつの間にか構造化を意識したやり方に変わります。
ホワイトボードで図にして説明するのも良いでしょう。
今の時代、文章を作る手段はPCやタブレットなので、誰かが作った文章をそのままコピペできて、とても効率的だと思います。
ただ、これを多用すると、だんだん構造化ができなくなり、書いてる本人もよく解らないまま、文章を作ってしまう習慣が付くのでご注意を。
この様なクセが付いてしまうと、考える事が面倒になり、思考停止に陥ります。
なので、情報源はどこかから引っ張って来たとしても、出来る限り自分の言葉でアウトプットする様にしましょう!
思考停止に陥ると、こんな感じの事がたくさん起き始めます!